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シシー・ヒューストン、死去のニュースに寄せて

先日、シシー・ヒューストンが亡くなったと報じられました。亡くなったのは2024年10月7日、1933生まれなので91年の生涯。

米歌手シシー・ヒューストンさん死去 91歳 ホイットニーさんの母

ホイットニー・ヒューストンの母親、ディオンヌ・ワーウィックの叔母として知られているので、日本のニュースでも、その部分が強調されているけれど、彼女自身も素晴らしいソウル、ゴスペル歌手だったことを強調しておきたいと思います。

自分が、彼女の存在を知ったのは大学生の頃。ゴスペルに興味を持ち始めて、たまたま購入したCDの中に彼女のアルバムがあったのがきっかけ。
当時はまだまだCD全盛期の時代で、その時住んでいた大阪には、タワレコやWAVE、Virginなど、いくつも大きなCDショップがあったのですが、たぶん阪神百貨店にあったBreezeで買ったはず。

店舗の広さだけだったら梅田のタワレコの方が大きかったけれど、自分の記憶では、当時のBreezeはポップス以外のグローバルミュージックが割と豊富で、ゴスペルのCDもそれなりに売られていました。

とはいっても、ゴスペルについて知識がない状態だったので、特定の歌手を探すというよりも、ジャケットにクワイアが登場しているCDを何枚か購入し、その中に入っていたのが「He Leadeth Me」と「Face to Face」の二枚のアルバムでした。

当時はホイットニーの母親と知らなかったので、先入観なしに聞いたのだけれど、伝統的なゴスペルというか、当時の自分が考えていたゴスペルそのもだなという感想でした。
一緒に購入したCDにカーク・フランクリンのアルバムもあったのですが、そのアルバムではゴスペルとヒップホップと融合させたような感じで、『最近のゴスペルは、こんな感じなんだなあ』と思っていたので、なおさらオーセンティックに感じたのかもしれません。

英語版のWikipediaをざっと眺めてみると、元々は60年代にソウルシンガーとしてキャリアをスタートしたけれど、1970年代、80年代は、それほど目立った活動はしていないような印象。そして、90年代からはゴスペルのアルバムをリリースし始めた感じがしました。ただ、今回、最初期の「Songs of Faith & Inspiration」というアルバムを聞いてみたのですが、メチャクチャゴスペルのアルバムですね。

もちろん、小さい頃から、そしてリリースがなかった時代でも、教会などで歌っていたと思うので、彼女のルーツはやっぱり教会音楽、ゴスペルなのかなあと思います。

彼女の声について、マヘリア・ジャクソンの凄みの効いた声に、ソウルミュージック的な明るさが加わったように感じています。そして、この力強さが、娘にも引き継がれたのではないかなと。

ただ、私生活では、2012年にホイットニーが亡くなり、2015年にはその娘ボビー・クリスティーナ・ブラウンも亡くなっています。その悲しみは、本当に想像できないです。

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ss

音楽関連のディストリビューション、Webディレクターとして働いてきました。最近は、もっとコーディングしたいなあと思っております。