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初めての転職の思い出

毎年、冬になると、少し心がざわざわする。
誕生日が12月なので、一つ歳をとるというのもあるけれど、自分が初めての転職したのが冬だったからだ。

かなり昔の話だし、そのあとも何回か転職をしているので、「転職」というものに変な感情がある訳じゃないけれど、やっぱり初めての体験だったので、いろいろと心に残っているのかもしれない、

当時の職場は、音楽メディアのディストリビューションを行っていて、人数は10人くらいだったかな。その昔、社長が仲間と作った会社で、割と歴史はあったはず。ただ、立ち上げ当時のスタッフはいなかったので、いろいろとワンマン気味な所も少しあったと思う。

仕事は楽しかったし、ある程度は信頼されていたと思う。で、数年働いていたのだけれど、とある大きい案件があって、そこで社長とちょっと揉めてしまった。ケンカまではいかなかったけど、社長の考えに意見し、そして自分の方が正しかった。それ以降、なんとなくギクシャクし始めたので、確証はないけれど、それが社長の気に障ったのかな。

で、それからしばらく経って、就業後、社長に呼び出されて、その日での解雇を伝えられた。賃金の補償も無く、明日から来なくていいと。

今思えば、これって違法だと思うけれど、当時はあまり労基に駆け込むとかいう考えも浮かばず、そのまま承諾して、翌週から転職活動を始めた。その後、一ヶ月くらいで次の会社が決まった。

さっき検索してみたら、最初に働いていた会社はまだあるみたい。ただ、自分のいた部署は、恐らくもう無いだろうなあ。自分がいた当時でもCDが売れなくなっていたし、今の時代、フィジカルメディアで商売するのは、無理だろう。もちろん、各国版を集めたりするコレクターもいるけれど、さすがにそれで商売をやっていけるほどでは無い。

次に就職した会社は、いい会社とは言えなかったけど、その会社はインターネット関連の商売をしていて、そこでWeb制作の経験を積めることができた。そして、そこでの経験が、今の自分に繋がっている部分がある。

もし、最初の会社で働き続けていたとしたら、酷い言い方だけど時代遅れとなりつつ業態で、どんな風な生活をしているのか、本当に想像できない。人生という視点で考えると、解雇されて逆に良かったのかもしれない。

でも、不思議なことに、解雇を言い渡された社長に対して恨みは、あんまりない。あるとしたら、一ヶ月分の給料は欲しかったくらい。その理由と考えてみたけれど、仕事人として尊敬できる部分が大きかったからだと思う。

音楽業界という大きな世界に、小さな集団で、徒手空拳で挑んでいるのは、本当にすごい。あと、どんなに小さかろうが、言うべき事はしっかり言うし、結構ケンカをしていた。いくつか裁判をしていたし、社長の名前で検索すると、裁判結果が検索上位に来る程度には争っている。

僕は英語がほとんど出来なかったし、もっと出来る人が何人もいたので、法務の部分では携わらなかったけど、海外の相手としっかりと「契約」を結んで、それを武器に争うのは、当時の自分にとっては本当にすごく見えた。

++++

昔の事を書いていたら、ふと思い出した。

転職活動中、ある大きな会社に応募して、筆記試験を通過し面接へ。ただ、その面接を連絡もせずに行かなかったし、自分にかかって来た電話も無視しちゃった。今だったら、いろいろと準備していたであろう担当者の怒りがわかる。本当にごめんなさい。

シシー・ヒューストン、死去のニュースに寄せて
竹田ダニエル「SNS時代のカルチャー革命」

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佐々木 真

音楽関連のディストリビューション、Webディレクターとして働いてきました。最近は、もっとコーディングしたいなあと思っております。

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