久しぶりにNext.jsでポートフォリオ的なサイトを作成しました

久しぶりにNext.jsを使って、ポートフォリオ的なサイトを作成しました。これまで作ってきた細々としたサンプルも掲載しています。
今回は、Next.js + microCMS + Vercel という構成で制作しましたが、もしこれが一般的な企業サイトだったとしたら、**WordPressの方が適しているのでは?**と感じる場面がありました。
(ちなみに、WordPressは10年以上触っているので、多少の贔屓目があるかもしれません)
理由1:管理画面のわかりやすさが重要
まず1つ目の理由は、「管理画面のわかりやすさ」です。
今回のサイトでは、記事をmicroCMSに登録して管理しています。microCMSの管理画面はシンプルで見やすく、構造を理解している人であれば問題なく使えると思います。
ただし、CMSに慣れていない人にとっては、そのシンプルさがかえって操作の迷いや混乱を招く可能性もあります。そう考えると、直感的で使いやすいWordPressのダッシュボードの方が、初心者や非エンジニアの方にも優しいのではないかと感じました。
理由2:無料プランがなくなった場合のリスク
2つ目の理由は、「無料プランが将来的に終了した場合のリスク」です。
今回のサイトは個人のものなので、無料プランで構築しています。現時点では大変ありがたいサービスですが、将来的に無料プランが廃止され、有料化された場合、ちょっとしたトラブルの種になりそうです。
たとえば、制作会社が「無料プランで構築できます」と営業していたとして、数カ月後に「月額1万円かかります」となったら、クライアントとの間で揉める可能性もあります。
もちろん、microCMSやVercelには今後も健全な運営を続けてほしいので、適正な料金を設定してもらうのは当然だと思っています。しかし、Herokuのように無料プラン廃止がニュースになる例もあり、やはり「無料から有料になる」心理的ハードルは高いと感じます。
その点、WordPress本体はオープンソースで無料ですし、レンタルサーバー代は初めから必要経費として計上しやすいため、「途中から有料になる」心配が少ない点も安心です。
ちなみに、昔からWeb制作に関わっている人は覚えていると思いますが、かつて広く使われていたMovableTypeが下火になったのも、全プランが有料になったのが大きな要因だったように思います。
WordPressの普及には、このMovableTypeの有料化が少なからず影響しているのかもしれません。料金設計の難しさを改めて感じます。
理由3:外部サービスに依存するリスク
3つ目は、「外部サービスへの依存が増えるリスク」です。
今回のサイトでは、microCMS・GitHub・Vercelと、複数の外部サービスを使って構築しています。普段は安定していて問題ないのですが、万が一それぞれのサービスで同時に障害が起きたら……と考えると、不安は残ります。
とくに、コンテンツが自分で管理できない場所に置かれているという点で、トラブル時の対処が難しくなるケースもあるでしょう。
このあたりも、外部サービスを使う場合にはしっかりと考慮しておきたいポイントだと思います。
まとめ
Next.jsやmicroCMS、Vercelは非常に優れた技術で、スキルがあれば柔軟で高品質なサイトを構築できます。しかし、サイト管理者のスキルや運用体制、将来的なコストやリスクを考えると、WordPressが持つ「わかりやすさ」や「自己完結性」のメリットはまだまだ大きいと改めて感じました。