9m88「頭髪 Hair」
台湾の歌手、9m88(ジョウエムバーバー)の「頭髪 Hair」。以前、初めて聞いた彼女の音楽は、モダンなR&Bサウンドで、英語の発音もナチュラル。名前と出身を聞くまでは、英語圏の新しい歌手か、思っていたくらい。ただ、その後に名前と台湾出身というのを聞き、めちゃくちゃ驚いたのを覚えている。
ただ、その時は他の曲を聞いてみるようなことはしなかったのだけれど、Apple Musicのプレイリストで彼女の名前を見つけ、改めて聞き直してみた。そしたら、予想外のジャズで、これまた驚いてしまった。
改めて彼女を調べてみたら、元々はジャズの人で、アメリカで勉強した経歴あり。ナチュラルな英語にも納得。
最近、9m88だけでなく、石川紅奈やLaufeyのような女性ボーカルを新しく知ることができて、嬉しい限り。
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9m88の「頭髪 Hair」の歌詞は、英語ではない。詳細はわからないけれど、台湾国語になるのだろうか。
個人的な感想になるけれど、ジャズに限らず、アジア系の歌手から、しめっぽさを感じる。じめっという感じじゃなくて、「しっとり」といった方がいいかもしれない。言葉のせいなのか、育った環境のせいなのかわからないけれど、アジアからはテイラー・スイフトは出ないよなあ。
9m88は「プラスティック・ラブ」をカバーしているようだけれど、彼女の歌う井上陽水を聞いてみたい。「鍵の数」とかは、絶対にハマると思う。
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そんなことを考えていたら、もう一つ、華流についても思い出した。今は韓流がメインだけれども、90年代は華流、中国語圏の映画や音楽の方が、韓流よりも流行っていたはず。
映画だと、ウォン・カーウァイやジョン・ウー。シネフィルの方は、もっと名前が浮かんでくるだろうけれど、自分はそこまで映画を観ていないので、他に浮かぶのはレスリー・チャンくらい。レスリー・チャンが亡くなって、今年で20年だったのか。。。
音楽の方はというと、自分が一番覚えているのはフェイ・ウォン。「恋する惑星」に出演し「夢中人」を歌って、日本だとその勢いのまま「Eyes On Me」につながった気がする。もちろん、彼女以外の歌手についても、WAVEのようなCDショップだと、結構スペースが割かれていたのを覚えている。