黒人音楽から白人音楽への転化と展開

2000年度、つまり2001年に書き上げた卒業論文です。
黒人音楽(ブルース、ゴスペル)が、どのように白人音楽(ロック、ポップス)へ変化していったのか、という点に注目して、歴史、宗教、人種問題、アメリカとイギリスの違いなどから考察をしています。

ポップス、ロックの論文というと、アーティスト批評、評者の感情批評、タテの歴史考察、美学的・社会学的考察など、「ロック」、「ジャズ」、「ブルース」というように特定の部分に焦点を当て、各地域での発展や各ジャンルの影響など、ヨコに目を向けたものがないように感じていました。ブルース、ジャズ、そしてロック、ポップス。アメリカで誕生・発展したはずなのに、その発展の経過に注目したものがない。
その点で、アメリカからイギリス、そして再びアメリカへのダイナミックな動きに注目してみました。

なのですが、改めて読み返してみると、足りない部分が色々と見えてきます。
ゴスペルやソウルが、少々疎かにされている。イギリス、アメリカの社会情勢への調査。理論的考察や、歌詞の考察等々。これらは、今後の課題として、改めて纏められれば、と思っています。

目次

序 1 レコードの歴史 1.1 レコードの歴史についての概略 1.2 レコードがもたらした社会的影響 1.3 ラジオがもたらした影響 2 ブルースにおけるレコード 2.1 ブルースの特徴 2.2 ブルースの歴史 2.3 ...

現在、我々の周囲は多くの音楽で溢れている。その中で、もっともよく聞かれているのが、いわゆるロック、ポップスと呼ばれるものであろう。 このロックという音楽は、1950年代から歴史に登場した新しい音楽である。そして、この音楽...

第一章-レコードの歴史

1.1 レコードの歴史についての概略 レコードの歴史は、1877年のエジソンによるフォノグラフの発明から始まった。もちろん、他の研究者の中にも、録音装置について研究していた者は多くいた。しかし、ビジネスについて考えていた...

第二章-ブルースにおけるレコード

2 ブルースにおけるレコード 2.1 ブルースの特徴 序章で述べたように、ブルースは黒人の心の歌である、と簡単に定義づけることはできない。しかし、多くのブルースには、いくつかの共通点がある。そのような共通点を論ずることで...

第三章-ゴスペルにおけるレコード

3 ゴスペルにおけるレコード 3.1 ゴスペルの特徴 第二章と同様に、まずゴスペルとはどういう音楽であるか、ということに関して論じてみたい。 既に序章で述べたように、ゴスペルという言葉は、福音という意味を持つ。このことか...

第四章-黒人音楽から白人音楽への転化

4 黒人音楽から白人音楽への転化 4.1 アメリカ社会の動き 黒人音楽は、1950年代から60年代にかけて拡大を始めた。そして、その舞台となったのは、アメリカである。黒人音楽の具体的な論に入る前に、1950年代から60年...

第五章-まとめとして

5 まとめとして 今世紀に大きく発展した音楽産業。ロック、ポップスは、その発展に大きく関与してきた。そして、ロック、ポップスの基礎となったのが、ブルース、ゴスペルといった黒人音楽である。 しかし、20世紀の初めに誕生した...

参考文献

参考文献 David Crawford”Gospel Songs in Court:From Rural Music to Urban Industory in the 1950s”,Journa...

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