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FIFTY FIFTYとAdo

最近、FIFTY FIFTYという韓国の女性グループについて気になっている。というのも、2023年2月にリリースした「Cupid」が、Billboard TOP100にチャートインしているからだ。一応、現在は24位だが、残念ながらTOP10には入れなかったようだ。

「Cupid」を聞いたとき、あまりリズムを強調していない、スウェディッシュ・ポップのように感じた。最近、EDMが以前に比べて少なくなっていたり、ポップなサウンドが女声ボーカルに合っているので、なおさら順位が気になっていたが、アメリカ、イギリス以外のアーティストがTOP10に入るのは、相当大変なのかもしれない。

Billboardで活躍した非英語圏のアーティストというと、最近では、やはりBTSが思い浮かぶ。BTSの活躍については、大和田俊之『アメリカ音楽の新しい地図』で、1章が割かれており、どのようにアメリカ進出を果たしていったのかが描かれている。
書籍では、『アメリカン・ハッスル・ライフ』での様々なアーティストとのコラボレーションが述べられているが、こんなにもしっかりと現地のアーティストと接点を持っていたことを知らなかった。また、書籍ではロス暴動も絡めて述べられているが、その部分に関しては、個人的には全く知識がないので何とも言えない。ただ、アメリカン・アフリカン、チャイニーズ・アメリカンとのコラボレーションが多く、白人との接点がないのは、あえてだろうか。そう考えると、ものすごい優秀なブレーンが付いているのだろう。

ここでもう一つ気になっているのは、Adoの動向である。2022年10月に、ゲフィンレコードと契約を結びアメリカへ本格的な進出というニュースがあったが、今の所、日本での活動がメインであるように見える。
かなり昔、音楽のディストリビューションに携わっていたことがあるが、世界で売れる日本の音楽となると、やはりアニメの主題歌だったり、ワールドミュージックの括りで三味線のような和楽器の演奏がメインで、J-POPなどはそれほど売れることはなかった。
全米進出の状況は、あまり伝わってこないが、もしアメリカでの活動を行うときには、英語でのコミュニケーションスキルが必要になると思う。

あと、Adoは日本では匿名というよりバーチャルな形で活動しているが、アメリカで、このようなバーチャルでのアーティストはいるのだろうか。SiaやMarshmelloのように、顔を見せないアーティストはいるが、バーチャルなアーテストとなると、正直思い浮かばない。
バーチャルのままでいくのか、それとも(覆面かどうかは別にして)実際に動いている姿を見せるのか、今後のアメリカでの活動に対して、大きな影響を与える一つになりそうな気がする。

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ss

音楽関連のディストリビューション、Webディレクターとして働いてきました。最近は、もっとコーディングしたいなあと思っております。