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Oh Happy Day

よく知られたゴスペル曲の一つに、「Oh Happy Day」がある。色々な人がカバーしているが、一番有名なのは「天使にラブソングを 2」でのバージョンだろう。
映画内で演奏されている「Oh Happy Day」は、1969年にリリースされたエドウィン・ホーキンス・シンガーズの「Oh Happy Day」を元にしている。ただ、エドウィン・ホーキンスがオリジナルではなく、フィリップ・ドッドリッジという人が18世紀に作成した、讃美歌「O Happy Day」が元々の曲になる。

フィリップ・ドッドリッジは、18世紀のイギリスの教育者で、宗教的には非国教主義のプロテスタントの人であった。聖職者ではなかったようだが、讃美歌の作者としてよく知られていたようで、いくつか有名な讃美歌があり、その一つが「O Happy Day」だそうだ。

18世紀の真ん中あたりから、アメリカではキリスト教のリバイバル運動が発生した。その過程で、教会だけでなく、野外での集会、キャンプ・ミーティングも多く行われていた。そのような場所で一緒に歌うことで、広い地域に色々な讃美歌が広がったんだろうなあと思う。
ただ、「O Happy Day」のオリジナルがどんな曲かとなると、ドッドリッジの時代はまだ録音技術が生まれる前の時代になるので、こんな演奏だったと断言するのは難しい。

とはいえ、一応、YouTubeにエドワード・フランシス・リムボールトがアレンジした演奏があったので聞いてみると、ゴスペルというよりも、カントリー・ミュージックのように聞こえる。そこまでリズムが強調されていないし、三拍子であることも影響しているのかもしれない。

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ss

音楽関連のディストリビューション、Webディレクターとして働いてきました。最近は、もっとコーディングしたいなあと思っております。