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ゴスペル再考

ゴスペルと聞けば、「天使にラブソングを」を思い出したり、『こんな曲かな』とイメージが湧く人は多いと思う。でも、ゴスペルはいつ頃誕生したのか、どういったアーティストがいるのかと言われると、すぐに答えられる人は少ないかもしれない。

というのも、確かに「天使にラブソングを」はヒットしたけれど、ゴスペルはキリスト教をベースにしているので、日本だと中々広がりづらいのではないかと思っている。

そもそも、ゴスペル、英語だとGospelという言葉の語源について、以前調べたことがあるのだが、「Good Story」、「Good Spell」、「God Story」、「God Spell」という感じで、明確な語源は不明。ただ、少々乱暴にまとめると『神に関する物語』と言っていいと思う。

また、ゴスペルがどのような音楽なのかというと、ウェルズ恵子著「魂をゆさぶる歌に出会う」によると
・ゴスペルは黒人霊歌を基にしている。
・黒人霊歌は哀しみ、苦しみを歌いながらも、信仰の歓喜を、感情を込めて歌う。
・ゴスペルは、歌いながら喜びを自分の中に湧き上がらせる創造的な曲。
と述べられている。

個人的には、黒人霊歌はカントリー・ミュージック、アパラチアン・ミュージックの影響が強いように感じる。一方、ゴスペルは、よりリズムを強調していたり、フレージングにブルーズの影響を感じる。

以前、ゴスペルについて調べたときは、主に歴史的な内容が中心だったが、音源についてはほとんど聞くことができなかった。ただ、今や歴史的な音源も簡単に聞けるようになっている時代、具体的な曲やアーティストについても掘り下げてみたい。

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ss

音楽関連のディストリビューション、Webディレクターとして働いてきました。最近は、もっとコーディングしたいなあと思っております。