Entertainment Lounge

  • コラム
  • 木曽崇 – 「夜遊び」の経済学 世界が注目する「ナイトタイムエコノミー」

木曽崇 – 「夜遊び」の経済学 世界が注目する「ナイトタイムエコノミー」

木曽崇「『夜遊び』の経済学 世界が注目する『ナイトタイムエコノミー』」を読了。
2017年に出版された書籍なので、新刊ではないが、最近、木曽さんのXをフォローし始めたのもあり、手に取ってみた。

まず、自分が勘違いしていたのが「ナイトタイムエコノミー」の定義で、「ナイトタイムエコノミー」=「キャバクラ、性風俗」と思い込んでいた。だが、この書籍では、居酒屋での飲食、クラブなどのイベントなどを「ナイトタイムエコノミー」と定義している。

また、深夜の交通手段に関しても1章割かれており、地下鉄やバスの24時間運転について述べられている。この24時間運転に関して、盛田昭夫氏も同じ事を書籍で主張していた。

細かい所はうろ覚えなのだが、盛田さんは『日本が夜でもアメリカは昼なのだから、24時間地下鉄を運行させるべき』という考えだった。
木曽さんと盛田さんの目的とする所は異なるし、何より盛田さんは1970年代や1980年代を念頭に置いているので、全く同じとは言えないが、それでも最終的な部分が共通しているのは興味深い。

地下鉄の24時間運転に関して、メンテナンスの関係で実現が難しいことは聞いたことがあった。ただ、試験運行であるがバスの深夜運行を行っていたことは、初めて知った。
書籍ではうまくいかなかった理由も書かれているが、山手線に沿った形での深夜運行なら、効果があるのではと思う。あと、私鉄なども、東京発の下りだけでも、1時間1本で24時間運行してみてもいいのでは、と思った。

また、自分はイベントなら飲みに行くが、普段は自分から飲みに行く人間ではない。さりとて宅飲みをする訳でもない。要は、お酒を飲むときもあるが、そこまで好きではない。
多分、こういった人間は、ナイトエコノミーに飲食での貢献はほとんど出来ないけれど、こういった人間も惹きつけるような、何らかの要素が必要なのだろうなあとも思う。

Share on

ss | プロフィール画像
ss

音楽関連のディストリビューション、Webディレクターとして働いてきました。最近は、もっとコーディングしたいなあと思っております。